目次
- 1 映画を通して子どもと価値観を分かち合う
- 2 まずはざっくりあらすじ(ネタバレ控えめ)
- 3 日本・アメリカで興行収入1位!主題歌 IRIS OUT も歴代最高記録
- 4 オープニングから息子はノリノリ
- 5 都会のネズミ?田舎のネズミ?息子とじっくり話した選択のテーマ
- 6 下着・裸のシーンは出てくるけれど…親として感じたこと
- 7 レゼの豹変に鳥肌…「恋」「裏切り」を息子と話す貴重な時間に
- 8 デンジのピュアさに学ぶ“信じる力”と“危うさ”
- 9 天使の悪魔 × アキの優しさに親としてジーン…
- 10 映画館でヒソヒソ:「正解〜!」とリンクする歌の楽しさ
- 11 ラストのJANE DOEが沁みる…息子のひと言にもジーン
- 12 映画後のお楽しみ:グッズ売り場へGO!
- 13 まとめ:息子と観る『チェンソーマン』は人生の対話だった
映画を通して子どもと価値観を分かち合う
一緒に映画を観る時間は、忙しい毎日の中で親子がゆっくりつながれる大切なひととき。
作品を通して「すごい!」「びっくり!」「せつない…」を共有すると、自然と会話もぐっと深まります。
今回の映画も、親子でワクワクしながら楽しめるおすすめの一本です。
今回ご紹介するのは、『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』。ネトフリなどの動画配信サービスで放送され、過激な描写やストーリーに加え、毎回オープニング曲が変わるということでも大きく話題になりました。そのアニメ版の待望の映画編!ということで息子とワクワクで観に行きました。この夏~秋は本当に観たい映画が多くて、息子との親子関係が深まったと感じています。
まずはざっくりあらすじ(ネタバレ控えめ)
本作は、デンジが出会う“謎めいた少女・レゼ”との関係を軸に描かれる、切なくも激しい物語。
デンジのささやかな日常に、明るく天真爛漫なレゼが現れ、恋のような甘い時間が流れ出す。しかし、やがてレゼの正体と目的が明らかになり、2人の関係は一気に緊張へと傾きはじめます。
デンジ・パワー・アキの三人組の微笑ましい日常、公安の仲間たち、そしてレゼの裏に隠された過酷な過去。笑い・青春・裏切り・戦いが詰まった濃密な101分でした。
日本・アメリカで興行収入1位!主題歌 IRIS OUT も歴代最高記録
鑑賞前に息子が教えてくれたのですが、本作は 日本とアメリカで興行収入ランキング1位 を獲得する大ヒット作品。
今年は『鬼滅の刃』もランクインしており、
日本アニメが年間ランキングで2本も1位を取るのは初めて だそう。
米津玄師さんの主題歌 「IRIS OUT」 も日米で歴代最高記録を更新。
うちの息子も毎日口ずさんでいます。
チェンソーマンって本当に“曲が強い”アニメですよね。
オープニングから息子はノリノリ
映画館へ向かう車の中で聴いていた「IRIS OUT」がオープニングで流れ、息子はすでにテンションMAX。
そしてデンジ・パワー・アキの三人が、仕事の合間に見せる和気あいあいとした空気。
アニメ視聴済みの私たちには、過酷な過去との対比が余計に染みます。
「映画版だから戦闘続きかな?」と思っていたら、最初は平和な日常シーンが続くので、逆に新鮮でした。
デンジとマキマさんが映画館で映画を見るシーンでは、息子と「映画館で映画見てるねw」と小声でクスクス。
こういう“親子でニヤッとできる時間”が好きです。
都会のネズミ?田舎のネズミ?息子とじっくり話した選択のテーマ
作中で話題になる「都会のネズミ・田舎のネズミ」の問いかけ。
息子に「どっちがいい?」と聞くと…
「田舎!いや……都会!!」
優柔不断も含めて可愛い。
例として、
- 都会 → 楽しいイベント・遊ぶ場所が多い今の暮らし
- 田舎 → じいじの家みたいに広い家、自然の中でのびのび遊べる環境
と補足したところ、「家が広いところがいい!」と言い、
最終的には「今住んでる場所で広い戸建てがいい」と夢を語ってくれました。
それは贅沢だよ〜〜!
と思いながら、
「パパとママも頑張らなきゃね」と心の中で決意。
下着・裸のシーンは出てくるけれど…親として感じたこと
チェンソーマンらしく、ちょっとドキッとする描写もあります。
でも私は
「この年代の男の子のリアルな気持ちって、こういうことなんだろうな〜」
とむしろ勉強になる派。
中1〜2くらいのデンジの幼さに、息子もケラケラ笑いながら見ていて、
“健全な成長の一部だな”と思って受け止めています。
もちろん家庭によって判断はあると思いますが、私はわりと自然なこととして観ています。
レゼの豹変に鳥肌…「恋」「裏切り」を息子と話す貴重な時間に
レゼの天真爛漫な笑顔から、正体を明かした瞬間の豹変。
あのギャップは本当に鳥肌。
甘い時間は「息子もいつか恋するのかな〜」と、母としては少しこそばゆい気持ちに。
映画後、息子にはこう伝えました。
「いつか○○くんが彼女を連れてきたら、ママすごく嬉しいよ。成長したな〜って思う。」
そして私は息子にこんな問いをしました。
「信じてた人に裏切られるって、どんな気持ちだと思う?」
はっきり答えなかったけれど、どうやら“裏切られた経験”はある様子。
経験の積み重ねで、息子の「本当に信じれるもの」が育っていくんだと思うと、
胸がキュッとなりました。
デンジのピュアさに学ぶ“信じる力”と“危うさ”
壮絶な過去を持ちながら、最後まで人を信じようとするデンジ。
そのピュアさに胸を打たれる一方、
「ちょっとお人好しすぎだよね」と現実的な目線も息子に伝えました。
そしてデンジのセリフ
「素晴らしき日々に魚の骨が引っかかる」
これをきっかけに、息子と一緒に『チェンソーマン』第1話をネトフリで再視聴。
「小学校に行けて、朝から肉うどん食べて、アニメを当たり前に見れる今って“素晴らしき日々”だよね」
と“日常の幸せを味わう心”について話しました。
天使の悪魔 × アキの優しさに親としてジーン…
「嫌いな人でも助ける」
「仲間はもう死なせない」
アキのこういうところが本当に好き。
姫野先輩の
「アキくんは死なないでね。私が死んだとき泣いてほしいから」
という名台詞がふっと蘇ってきて、
“アニメを親子で見返してきてよかった…”としみじみしました。
息子にも、
こんなふうに「誰かを守れる優しさ」を持てる男子になってほしいものです。
映画館でヒソヒソ:「正解〜!」とリンクする歌の楽しさ
ビームが「正解正解正解〜!!」と叫ぶシーンで、息子と小声で
「これ、IRIS OUTの“大正解〜♪”じゃん」
とヒソヒソ話して、
“事前に主題歌を聞き込んでおいてよかった〜!”
と嬉しくなりました。
こういう瞬間、親子で映画を観る一番の醍醐味だと思う。
戦闘中、デンジが血を飲んで復活するときに「ポチ太がいた!!」と息子が言ってたのですが母には見えず…あ〜もう一回あのシーン見たい!と思わせるのも映画の魅力ですよね。
アニメ化したら一時停止して、見よう。
ラストのJANE DOEが沁みる…息子のひと言にもジーン
ラストの
- レゼの過去
- デンジの後ろ姿
- マキマさんの冷酷さ
…この流れからの宇多田ヒカルと米津玄師の「JANE DOE」。これはずるい。
息子もラストシーンとこの切ない曲のつながりを感じたようで
「最後の曲よかったね、レゼとデンジみたいだね」
と言っていて、感性が育っているなぁとちょっぴり感動。
映画後のお楽しみ:グッズ売り場へGO!
鑑賞後は恒例のグッズタイム。
- ぷにぷにキーホルダー(ランドセルに付けるらしい)
- 鑑賞特典のレゼちゃんミニポスター(部屋に飾る予定)
キーホルダーは、弟も遊べそうだからと選んだのですが、最近は何かもらったり買ったりするときに弟のことを考えてくれるようになって、お兄ちゃんとして成長を感じます。
そして、必需品以外のものは自分のお小遣いから出すルールなので、ほしいものを自分のお金で買う経験ができるのもよい経験だなと思います。パパもママもエンタメにはお金を惜しまない派なので、作品の価値に対してお金を払える大人になってほしいなとも思いました。
実は今頃本当はレゼちゃんのコスプレでハロウィンUSJに行くつもりだったのに、
エクスプレスパスが残ってなくて断念した私。
まとめ:息子と観る『チェンソーマン』は人生の対話だった
『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』は、ただのバトル映画ではなく、
- 恋
- 裏切り
- 選択
- 信じる心
- 日常の尊さ
こんなテーマを親子で一緒に語れる、“心が揺れる映画体験”でした。
未就学児のかわいさはもうほとんどないけど、子供と一緒に映画を見れるって、幸せなこと。
息子の成長を感じながら観られた100分は、私にとっても宝物です。
(写真は、映画後のお昼ご飯で息子と話していると、自分のリュックのジッパーがチェンソーマンの口にしか見えなくて思わずパシャり笑。今後の思春期でババアと言われたときにでも思い返して笑えたらいいかな)






