親子で観る映画レビュー『ジュラシック・ワールド/復活の大地』スケールの大きさと“問いかけ”を巡る冒険へ

親子で観る映画レビュー『ジュラシック・ワールド/復活の大地』スケールの大きさと“問いかけ”を巡る冒険へ

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映画で育つ感性 ~“ワクワク”と“問い”を親子で探す時間に

映画って、ただ楽しむもの、と思いがちですが、親子で見るならそれ以上の意味があります。
大迫力な恐竜の世界に身を投じながら、「もし自分だったらどうするか」「この選択は正しいか?」などを話すことで、想像力・思考力・対話力が少しずつ育つ時間になるからです。

この夏、帰省先で息子と映画館に足を運んだのは 『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
全国どこでも楽しめる映画って、本当にありがたい。
そんな思いを込めて、今回はこの作品を親子の視点でレビューします。

あらすじ(ネタバレをなるべく避けて)

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は、前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の5年後を舞台にしています。

恐竜たちは環境適応の限界に直面し、生き残るのは熱帯地域など限定されたエリア。そんな中、製薬会社が心臓病の治療薬開発のため、陸・海・空の3大恐竜(ティタノサウルス、モササウルス、ケツァルコアトルス) のDNAサンプルを採取する極秘ミッションを企てます。

ゾーラ・ベネットを中心とするチームが、恐竜が生き残る禁断の島へ向かい、そこで出会った船舶の遭難家族、過去の秘密、遺伝子操作された“異形”恐竜との戦い……。

ストーリーの焦点は、ただ恐竜と戦うことではなく、「命・選択・責任」といったテーマとの対峙も含んでいます。

親子で観るポイント&感想

以下は、私たち親子が映画を観ながら感じたこと・話したことをテーマ別にまとめたレビューです。

1. “いつでもどこでも観られる”嬉しさと、リアル劇場の魅力

  • 今回は帰省先で観たので、全国どこでも上映がある映画ってありがたいと実感しました。
  • 夏は見たい映画が山ほど出るから、「計画的に観たいものを選ぶ」必要を感じます。映画館に行くと「これも観たい!あれも観たい!」という欲も湧くんですよね。
  • また、過去作をAmazon PrimeNETFFLIXで予習してから観に行ける環境があるというのは、昔(ビデオレンタル時代)に比べたら本当に贅沢だなと思います。

2. “知ってる”を味方にする楽しさ

  • 私も息子もシリーズ過去作をすべて観ていたので、おなじみの俳優さんが出てこなくて「ちょっと寂しいね」と話していました。ただ、それだけ映画世界に入り込んでいる証拠でもあります。
  • 恐竜の名前当てクイズが楽しかった!
    例:モササウルス + スピノサウルスのコラボシーン。息子が耳打ちで「スピノサウルスじゃね?!」と予想したとき、博士が「スピノサウルスだ!」と言ってくれたのが嬉しかったです。

3. “巨大なものに触れる”感動と共感

  • ティタノサウルスのシーンでは、過去作品でも何度も出てきた首長竜の「巨大さと優美さ」に感動する瞬間があり、息子とは「やっぱりね」と顔を見合わせていました。
  • ティラノサウルスの登場シーンでは、息子の前日の寝返りの暴れっぷりを思い出して思わず笑ってしまいました。子どもってホント寝相が悪いですよね笑。
  • 翼竜(ケツァルコアトルス)のミッションの緊迫感は凄まじく、「自分があの場で指令を受けたらどうする?」と問いかけたら、息子は「あの場でDNA抽出せずに、卵をそのまま盗んで脱出するな!」と、現実的な回答が返ってきて笑ってしまいました。
  • 恐怖に立ち向かう人間の絆がこの作品のよいところでもあります。今回は父と彼氏の信頼関係が深まっていく様子について息子と話せたのは面白かったです。いいかげんな彼氏について私が「もし〇〇くんの奥さんが〇〇くんに優しくしてたら、厳しくしてやって!と言うよ。パパやママのお家もばあばがじいじに厳しくしてきたからね。さらに、大ばあばも大じいじに厳しかった。」と言うと、息子は「続いていくんだ…笑」と何やら察した様子でした。

4. 進化をめぐる“境界”と“異形”

  • ミュータント恐竜(ディストータス・レックス, D-REX) は、恐竜というよりモンスター感が強く、「やりすぎでは?」と思う部分。親子で「あの恐竜、もはや恐竜じゃないよね」と話し合いました。
  • 「ミュータント」をマインクラフト(息子が大好きなゲーム)で既に知っていたので、意味を理解した上でこの怪物感を語り合えたのが面白かったです。

5. “期待していたのに…”と“発見”の落差も楽しむ

  • アクイロプス(子どもになついていた小型恐竜)は、「最後に大活躍するかな?」と期待していたのに、思ったより目立たず少し残念。でも息子の視点では、「あのときティラノサウルスが寝てたことに気付いて怖がってたのが少し役に立った」という切り替え発言があって感心しました。
  • 映画館内でのクイズ企画も良かったです。モササウルス(海)、ティタノサウルス(陸)、ケツァルコアトルス(空)と答えると、オリジナルステッカーダブルチャンスカードがもらえる演出が特別感を高めていました。

6. “余韻”で会話が続く時間

  • 映画後、駐車場でタイヤの擦れる音を「恐竜の唸り声みたい」と息子が言い出し、私も一緒に耳を澄ませました。「ラプトルがめっちゃいるみたいだね」「ホントそっくり!」と笑い合いました。
  • 映画館といえばポップコーン。それにかけるコンソメパウダーが気に入った息子は、家に持ち帰ってご飯にかけて食べていました。これも“映画館らしさ”を味わう楽しみのひとつ(?)です。
  • ミュータント恐竜の話から、「どの恐竜を合体させたら最強になるか?」と相談。
    創造力が膨らませました。

    • ティラノサウルス + プテラノドン → 「ティラノドン」
      ティラノサウルスに翼が生えたイメージ。重そうだけど飛べるのかな?
    • モササウルス + プテラノドン → 「モササウルスドン」
      なんだか丼ぶりみたい、と命名しながら爆笑。味は魚味!?

まとめ:壮大さと問いかけを共に味わえる映画体験

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は、すごいスケールと迫力だけでなく、選択・進化・責任といったテーマを親子で語り合える余白を残してくれる映画でした。

  • 過去作を知っていると世界が深く味わえる
  • 巨大恐竜の迫力と細やかな描写で「大きさ・脆さ・命」を感じる
  • 異形・ミュータント恐竜という変化を巡って、進化や“境界”について考えさせられる
  • 映画後の会話や空想遊び(恐竜の合体アイディアなど)までが映画体験になる

2時間強の上映時間はとても短く感じ、観終えたあとの親子の余韻は豊かです。次にまたこの映画を観返すとき、「あの場面でこう思った」という気づきを得られると思います。

映画をより楽しむために

映画館での体験をさらに深めるために、私たちは親子は「予習・復習」を取り入れています。ほんの少し工夫するだけで、映画の世界が何倍も広がるのでおすすめです。

1. サブスクで予習・復習

Amazon PrimeNETFFLIXで関連作品をチェックしておくと、過去の回想シーンが出てきたときに「これ、前に見たやつだ!」とリンクして楽しめます。伏線がつながる瞬間の快感を、子どもと一緒に味わえるのが嬉しいポイントです。

2. 音楽で予習・復習

Amazon Music楽天ミュージックで主題歌や劇中歌を事前に聴いておくのも効果的。映画の前は気持ちを高めるスイッチに、観たあとはシーンを思い出して余韻に浸れるBGMに。家や車の中で流すだけで、感動と興奮を長く共有できます。

3. 本で予習・復習

原作漫画や小説がある作品は、どう読むかは親子で意見が分かれるところ。先に読んでおく派、あえて映画で初めて触れる派、それぞれに良さがあります。ただし直前に細かく読み込むより、少しうろ覚えくらいで観るほうが新鮮に楽しめることも。逆に「アニメにしかないカットがどう描かれるか」を楽しみにするのも一つの方法です。

こうした“ちょっとした準備”があるだけで、映画は観て終わりではなく、その前後も含めた体験になります。
気になる方はぜひチェックしてみてください♪

 

次回は、親子で観る!あのコロナ禍に大ヒットした世界的人気のアニメ映画をレビュー予定です。どうぞお楽しみに!