我が家の子ども2人は食物アレルギーを持っていました。小学生の今、2人とも数値上の食物アレルギーは無くなっています。今回は下の子どもが行った経口負荷試験の体験を記していきたいと思います。私自身が、当時経口負荷試験を受ける前に欲しい情報や知識をあまり得られなかったため、この体験記がどなたかの参考になればうれしいです。ただコロナ禍前である2019年前後の情報となりますので、今とは治療法や病院の制度が変わっていることや、比較的軽い食物アレルギーの子の体験記であるということを前置きとさせていただきます。
目次
きっかけは生後3ヶ月のRSでの入院!
我が子の食物アレルギーは、生後3ヶ月で分かりました。離乳食前の判明は、かなり早くて珍しいパターンかと思います。生後3ヶ月の時にRSウイルスで入院した際、あまりにアトピー性皮膚炎が酷かったため、病院からの勧めもあり、血液検査時にアレルギー検査も行いました。検査結果は牛乳(カゼイン)と卵白(オボムコイド)に強く反応した数値で、牛乳と卵に食物アレルギーを持っていることが分かりました。我が子はたまたまアトピー性皮膚炎と食物アレルギーの両方も持っていましたが、アトピー性皮膚炎が酷いからといって、食物アレルギーをみんな持っているわけではありません。アトピー性皮膚炎=食物アレルギーということではないのですが、アトピー性皮膚炎の子はなりやすいという傾向はあるようです。アレルギー検査(非特異的・特異的IgE抗体検査)を行って出た数値は、あくまでも数値です。数値が低いもしくは出ないのに重篤な症状を起こす場合もありますし、数値は高いのに症状が出ない場合もあります。本当に人によって引き起こされる反応や症状がさまざまで、対応が難しいのが食物アレルギーというものだと思います。
2歳になってから、食物経口負荷試験へ!
下の子は判明が早く、アレルギー物質(牛乳と卵)をなるべく避けて生活していたため、入院するほどの酷いアレルギー症状は起こさずに、食物経口負荷試験となりました。我が家の場合は最初のひと口を病院で行い、その後は家庭で量を増やしていくという形で治療を進めることになりました。牛乳1回、卵1回と行ったので計2回、半日入院で経口負荷試験を行いました。
食物経口負荷試験の流れは?必要なものは?
半日入院での食物経口負荷試験の流れは、朝一番に病院入り→アレルギー物質を摂取→反応が出ないか見る→お昼を食べる→帰宅となります。このアレルギー物質を摂取後の反応が出るかどうかを待つ時間(2時間~3時間以上)は必要不可欠であり、とても大切な時間なのですが、元気でよく動く2歳児と一緒だとかなり大変でした。待つ時間は、アレルギー症状を誘発するような激しい動きはできない上、病院のベッド周辺で、なるべく静かに時間を潰す必要があるのです。
音が出なくて、子どもの興味を引くおもちゃを!
私はDVDとそれを見られるPC、子供用知育雑誌(未開封)、シールブック、おもちゃなど色々持ち込みました。ただ大部屋での半日入院が基本のため、音が出るのは迷惑になります。DVDは映像だけを見せようと思って持っていきました。携帯やYouTubeも良いですが、音やギガ数の問題もあるので、見せるのは難しかったです。1回目は子どもがすぐ昼寝してくれて助かりましたが、2回目は昼寝をしなくて、お喋りして動いていたため、なかなか大変でした。子どもの特性にもよると思いますが、個人的には未開封の知育雑誌はおすすめです。100均のシールブックなども良かったです!
半日入院だけど、荷物量がすごいことに!
上記を色々揃えて、オムツやらこぼしたり吐いたりした場合の着替えなどを含めるとすごい荷物量になります。あと経口負荷試験するアレルギー物質(食べ物)も、こちらで用意して持っていく必要があります。我が家だと牛乳や時間通りに茹でた卵白などです。キャリーケースに2歳児に抱っこ紐というよく分からない荷物量になるので、車やタクシー、もしくは送迎してもらうのをおすすめします。
偏食な子は、アレルギー物質が食べられるような嗜好品があると◎
あとは偏食な子(うちの子のような)は、初めて食べるアレルギー物質を上手く食べるために、アレルギーを起こさない普段食べている食べ物(ジャムなど)をもっていくのもおすすめです。卵が嫌いな子は、好きなあんこに混ぜて食べさせているという事例も聞きました。私も念のため大好きなジャムを持っていきました。食べ合わせは二の次になりますが、試験の為には、絶対食べてもらわないといけないので、親も必死です。
病院のアレルギー対応食は偏食の子には厳しいかも!?
病院で患者である子どものお昼ご飯だけは出ます。当たり前ですが、付き添いの大人の分は出ませんし、子どもを置いて買い出しに行くことも難しいため、軽食や水分は持っていくことをおすすめします。
アレルギー対応食となった場合、基本的に味気や塩気がなく、薄味になります。入院した病院の対応食は、2回とも2歳児に嚙み切れない鶏むね肉(味付けは塩のみ)が出ました。偏食で小食な我が家の子は白いご飯にふりかけをかけるだけで足りましたが、大きい子や量を食べる子には足りないかもしれません。
アレルギーとの付き合いは、まだまだ続く
我が子の場合は数値が大きくもなく、症状も激しくないタイプだったので、4歳で行った血液検査で数値はほぼ下がっていました。ただアレルギー体質の子は、食物アレルギーから花粉症へ、さらには喘息へとなっていく傾向があるとも言われています。実際に我が子も花粉症になっており、アレルギーとの付き合いは、形を変えつつ、まだ続きそうです。この投稿が食物アレルギーで悩んでいる人の助けになれば幸いです。